復活優勝、大関復帰を果たし、再び勢いにのる大要因ではあります。関照ノ富士。かつて言われたように、「横綱候補」としての呼び声も高くなっていますね。今やかつての力強い相撲を取り戻しつつありますが、一時は怪我もあり序二段にまで転落しました。

怪我はもちろんなのですが、照ノ富士を苦しめたもう一つが糖尿病です。糖尿病は悪化してしまうと合併症もあるので、一般の人でも怖い病気です。

力士は糖尿病になりやすいのでしょうか。照ノ富士を始めとする力士と糖尿病について書いていきます。

照ノ富士と糖尿病

照ノ富士は元々膝があまりよくありませんでしたが、稀勢の里との一番で膝に重傷を負ってしまいます。これは当時の力任せの強引な取り口によるところも多く、抱えて力任せに振り回す相撲が怪我の要因になったとも思います。

刺されて抱えても、持ち前の怪力で相手を振りまわす事もできるので、勝ててしまう訳ですね。

膝を痛めてしまうと、どんなスポーツもそうですが、特に全体的に体重の重い力士たちにとっては致命傷になります。これが照ノ富士が苦しみ力を落としてしまった一つの要因ではありますね。

今も怪我との戦いは続いていて、一日一日戦っています。

そしてもう一つが糖尿病です。

糖尿病は現代病で一般の人でも闘病される人が多いですが、力士ももちろん糖尿病に悩まされます。

糖尿病になれば、生命活動の維持に必要なインスリンの投与を余儀なくされてしまいます。当然普段の血糖値のコントロールがより必要になってきますので食事に気をつける必要があります。

巨体通しのぶつかり合いが常時行われる大相撲では、重い体重は有利になりますので、たくさんの食事をとって身体を大きくすることが稽古の一つにもなっています。

序二段に落ちてしまった時の照ノ富士は、筋力がすっかり落ち、身体の張りが無くなってしまっていました。食事は身体づくりの基本となってくるので、膝の故障で稽古ができなかっただけでなく、糖尿病の症状が食事制限が必要になったのも原因ではないでしょうか。

筋力トレーニングの世界でもトレーニングが1割、食事が9割と言われるくらいですので、食事がアスリートにとって重要なのはわかりますね。

ましてや、パワーの必要な力士にとっては尚の事苦しかったのでは無いでしょうか。

ただし、糖尿病(特にI型)のアスリートは多競技でも増えてきており、節制次第ではハンディキャップにならないとも言えるでしょう。

糖尿病に気を付けながら身体を大きくするのは大変だったと思います。

力士と糖尿病

糖尿病の大きな原因の一つは肥満と増えすぎた体重です。

通常力士をみると、身体が大きく太っているので、当然脂肪ががたくさんついているものだと思われる人も多いと思います。

しかし、日々激しい稽古をおこなっている力士の皮下脂肪の下には筋肉の鎧がついています。取り組みなどをみて力士の腕やふくらはぎを見ると、凄い筋肉なのがわかります。

 


 

少しデータは古くなってしまいますが、以前NHKが力士の体脂肪率を調査したところ、平均23.5%だったと言われています。
これは驚きの数字で、一般成人よりむしろ低いと言えます。

少し古いデータですが以前力士690名の空腹時の血統を調査したところ、111mg/dl以上の力士は全体の76名(15.2%)でした。これは2002年の40歳以上の糖尿病発症率15.8%よりも低く、一般人よりも発症率が低いというデータでありました。

勿論幕下以下の力士も含むので、当然節制できずにただ太ってしまっている力士の割合が多くなるので、関取(十両以上)になれば、もっと減るのではないかと考えられます。

一見身体の大きさから「力士は糖尿病になりやすい」という偏見を持ってしまうところですが、大相撲の力士、特に幕内力士を限定すれば糖尿病はさらに減ります。

力士だからと言って糖尿病が多いわけでは無いようです。

ただし、大相撲の力士は、一般的に1日あたり7000~8000kcalを摂取すると言われており、それを2食で摂取するので、当然血糖値への影響は大きいと思います。
激しい稽古をしなければ、糖尿病になる可能性の高い食事内容ではあります。

最近の力士の大型化により、昔に比べ力士が内臓疾患にかかるリスクは上がっているとは思います。

もちろん食事などの生活習慣が最も起因するわけですが、それ以外にも個人が持っている「糖尿病になりやすい体質」と言うのがあります。
照ノ富士はもしかすると、他の力士に比べ、糖尿病になりやすい特性・体質があったのかもしれません。

思うのは両膝の怪我だけでなく、糖尿病を克服した照ノ富士はとてもすごいと言う事です。

メンタルが相当強くないとできる事ではないですね。