大相撲伊勢ケ濱部屋の大関照ノ富士。正式に結婚も発表し、本場所では二場所連続の幕ノ内最高優勝。7月場所では綱取りと公私ともども絶好調ですね。

そんな中先日照ノ富士が日本国籍取に向けて動いているとの話がありました。日本国籍を取得というと、その理由はもちろん相撲協会に残るためでしょう。

引退後相撲協会に残るためには、年寄株と言われる、親方株が必要です。照ノ富士は持っているのでしょうか。

照ノ富士と親方株に関して掘り下げていきたいと思います。

照ノ富士は親方株を持っているのか?

現時点で照ノ富士は親方株を持っていません。親方株は相撲協会に残り親方として部屋を持つためにも必要な位になります。

一代年寄を除くと、年寄名跡(親方株・年寄株)の数は105家あります。逆の言い方をすると、たくさんの力士がいる中で僅かこの105と言う定数しか無いともいえます。

引退後も相撲界に残れるの力士はほんの一握りなのです。

大相撲には一門があって、親方株は一門の中で引き継がれていきます。つまりは、タイミングよく一門の中で親方株が回ってこなければ株を取得する事はできません。

我々には分からない、年寄株をめぐる問題と言うのは多々あると思いますね。
株が回ってきたとしてもその株は億単位の高額な金額で受け渡しされるとも聞きます。

照ノ富士は伊勢ケ濱一門なので、この一門の中での年寄株を入手する必要があります。
幸い伊勢ヶ濱一門では、桐山親方(元小結黒瀬川)が70歳を迎える事もあり、この株が誰かに回るという話があります。当然一門の大関である照ノ富士にも権利はあり、チャンスは十分にあると思います。

照ノ富士が日本国籍を取得使用としている背景も、こうした株を得られる機会が目の前にあるからかもしれません。国籍を変えるというのは、想像もつかない大きな決断だと思うので。

勿論部屋には兄弟子の宝富士もいるので、そうやすやすと権利を得られるわけでは無いとも思います。

照ノ富士が横綱になると

加えて、横綱が引退すると、親方株がなくとも、5年間相撲協会に残れるという得点があります。7月場所で照ノ富士は綱取りのチャンスを迎えますが、ここで横綱になれば、5年間は時間を稼ぐこともできます。

これは少しうがった見方になってしまいますが、横綱と言う最高位につくだけではなく、引退後の特典もあります。部屋を持つという明確な目的があるのであれば、綱取りはより重要になってくるものと思われます。

膝を怪我してる照ノ富士にとって、横綱昇進はある引退を早める可能性だってあるわけです。できるまで大関でやって、幕内、十両で相撲を長くとる選択肢もありますが、そこは本人の考え方なのだと思います。

照ノ富士は技術もありますし、何よりメンタルが優れています。
大関から序二段にまで落ちたわけですから、十両(関取)と幕下では天と地の差がある相撲界です。幕下以下に落ちれば、無給の上、関取の付け人にもならなければなりません。まわしも黒回しです。そのような環境で再起をかけるのは並大抵の事ではありません。

腐らずにやってきた精神は後輩を育成する際も大切だと思います。いい弟子が育つのではないでしょうか。

相撲は取組みが何といっても面白いですが、こういった引退後の親方株の問題などもあり、つくづく奥が深いものだなと思います。